企業のホームページ制作における構成の作り方とは?重要な考え方を解説します
更新日:2022.08.30
ウェブサイトにおける構成は、コンテンツの土台となる部分です。
そのため、デザインの作成を他社に依頼する場合でも、ある程度自社で決めておくことをおすすめします。
自社で決めるとはいっても、ウェブサイトにおける構成の作り方がわからないケースもあるでしょう。
今回は、階層の説明から各ページの設計まで、ウェブサイトにおける構造の作り方が分かるように説明しています。
1.企業におけるウェブサイトの階層を理解する
基本的に企業のウェブサイトは、ひとつのページから一列目、二列目、参列目と枝分かれしていく「階層」を持っています。図のイメージとしては、トーナメント表のような形です。
しかし、第六階層や第七階層のように、あまり深い構造を作るのはおすすめしません。ユーザーが、「ここには自分が求めているページがない」と判断して離脱に繋がるからです。
そのような意味から、深い構造のウェブサイトはユーザーファーストを重視しているSEO(検索エンジン最適化)的にも評価が下がってしまいます。
2.ユーザーの動き方を理解して作る
ウェブサイトを作るときに意識したいのが、「ユーザーはどこから来て、自社のウェブサイトで何を解決したいのか」と考えることです。
「どこから」にあたる場所は、たとえば以下の媒体が考えられます。
- オーガニック検索(検索エンジンによる自然検索/広告枠を除いた部分のこと)
- リスティング広告(検索結果の上部に表示される広告)
- ウェブサイトを拡散しているSNS
ユーザーの流入先から、最初に閲覧されるページと最後に辿り着くページを考えてください。企業のウェブサイトであれば、以下の最終目的があると思います。
- お問い合わせや商品購入
- 新卒者の採用
- 自社における認知の拡大
自社が目的としているアクションと、ウェブサイトに訪れたユーザーの気持ちにどれだけ差があるかを察知して、その差を埋めることができればコンバージョンに繋がるわけです。
たとえば、自社に訪れたユーザーが中途採用における募集の有無を探しているとします。
この場合、トップページを閲覧した後すぐにリクルートサイトに移動するかと言えば、そうとは限りません。
企業理念を確認する人もいれば、従業員の雰囲気を見極めるためにブログを確認する人もいると考えられます。
また学生であっても、業界研究の一環で閲覧している人もいますし、自社が本命の人もいるでしょう。
温度感が違うユーザーに対して、無理にコンバージョンやエントリーを求めても、離脱してしまうことがお分かりいただけたと思います。
3.必要なページをリスト化する
ウェブサイトの構成はやみくもに作るのではなく、必要なページをリスト化して作成を始めます。ウェブサイトの目的を明確にすると、必要なページが自然に分かるはずです。
原則として、ウェブサイトの数はひとつの目的に対してひとつ作成します。ひとつのウェブサイトの中にいくつも目的があると、一貫性が無くなりユーザーに伝わらなくなるからです。
ウェブサイトの目的とターゲットが明確なら、必要になる内容が思い浮かぶでしょう。たとえば、関西で水のトラブルに対応する会社のウェブサイトなら、以下の項目が考えられます。
- 関西地方に対応していることを明記
- スピード対応であること
- 自社における実績(選ばれる理由など)
- お問い合わせフォーム(24時間365日受付していることを明記)
- 料金(場所や事例によって値段が変わる場合はそのことも明記)
- 水回りに関する知識のブログ(集客)
など
4.階層をイメージしながらサイトマップを作成する
ここでは、前項でリスト化したページを確認しながら、サイトマップを作成していきます。
ウェブサイトの階層をイメージしながら、全てのページがトップページと繋がるように構成を作成しましょう。
たとえば、水回りのトラブルにおけるページなら以下の階層が考えられます。
トップページ(関西にて、24時間スピード対応であることを明記)
L自社の実績について・・今までに自社で対応した事例
L料金・・キッチン、トイレ、浴室それぞれの料金
Lお問い合わせフォーム・・分かりやすいフォーム、電話番号、すぐに繋がることを明記
L水回りのトラブルに関するブログ・・それぞれのコンテンツ
サイトマップを作成するときは、マインドマップが作成できるツールを使用する方法があります。
マインドマップとは、私たちの思考プロセスを反映したノート法のひとつであり、コンテンツの作成などで役立てられるツールです。
私たちは、普段関連性のある事柄からどんどん思考を広げる「連想」をしています。この連想は単語だけに限らず、文章の場合もあるでしょう。しかし、それらの連想は整理された状態ではありません。
通勤中の電車の中で、AからFまでの関連性が高い連想をしていたとします。この人が家に帰ってBの状態から同じ流れを思い出そうとしても、忘れてしまう可能性があるわけです。
これらの内容を整理するために使えるツールが、マインドマップです。オンラインで使えるマインドマップツールもあるので、ご自身に合ったツールを選択してください。
5.実際に各ページの構成を作ってみる
必要なページとサイトマップが完成したら、自際に各ページの構成を作ってみます。
この項でいう構成とは1ページごとの構成のことで、ページのどこに何を設置するのかを決めていくものです。
ウェブサイトにおけるページは基本的に三部構成になっていますが、三部構成とは以下3つの要素を表しています。
- ファーストビュー・・ユーザーがウェブサイトに訪問して最初に閲覧する
- 本文・・商品の特徴やサービスの料金など、本題を書く
- クローズ文またはCTA・・コンバージョンに繋げるためのリンクなどを配置する
ウェブサイトにおける各ページは、一般的に上記の要素で成り立っています。そのため、この構成を覚えておくと、ランディングページやブログ記事などさまざまな場面で使用可能です。
ランディングページは、コンバージョンの達成に特化したページを表しています。
ファーストビューや本文は、最後になるクローズ文やCTAまでユーザーを離脱させないことがポイントです。
CTAとは「Call To Action」の略で、ユーザーにコンバージョンに繋がるアクションを起こしてもらうものです。たとえば、お問い合わせフォームへのリンクや、購入ページに繋がるリンクなどがあります。
ページの構成といっても、はじめから全てを細かく設定する必要はありません。まずは簡単な枠組みで「どこに何を配置するか」を考えるといいでしょう。
簡単な枠組みにおけるページ構成ができると、自社の中で情報をシェアできますし、誰が見ても分かりやすい設計ができます。
もしデザインを社外に依頼する場合でも、分かりやすいページの設計書は重宝されるはずです。
ウェブサイトの構成における注意点
ウェブサイトの構成を作るときは、全てのページにおいてデザインに一貫性を持たせてください。ページごとにデザインが異なっていると、伝えたい内容が分かりにくくなります。
多くの人がウェブサイトの作成にかかわる場合は、新しく追加したページがほかのページと違う雰囲気になりがちです。
そこで、ウェブサイトのデザインや構成などを社内でしっかりとシェアしておけば、伝達ミスによる統一性のなさを防げます。
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