【ネットショップ】これから作るなら?ECモール型と自社サイトの違いを理解しよう
更新日:2022.03.03
ネットショップを始めるにあたり、ECモール型か自社サイトかという選択が出てきます。どちらで立ち上げるか、今後の展開としてどちらを選択するか、大きな岐路に立たされるでしょう。どちらがいいのか、そこには一長一短があり、どちらがすべてということはいえません。自社の理念や目標などから要件定義をはっきりとさせ選択することが求められます。そこで、どのような違いがあるのか、メリットだけではなく、デメリットの面からも比較が必要です。
ECモール型と自社サイトとは
ネットショップの形としてECモール型と自社サイトの2つに分けられます。比較しながらどんな特徴があるのか見ていきましょう。
始めやすいECモール型
ECモール型とは、その名前の通りECモールを形成しているところをうまく利用してECサイトを構築する方法です。
代表的なECモール
・Amazon
・Yahoo!ショッピング
・楽天市場
ECモール型といえば、どれもとても有名なところが出てきます。つまり、モールを形成することで、運営側も出店側も利益を得やすい構造を持っていることがわかるでしょう。特にAmazonは世界的にECに特化した運営で伸びてきたことはよく知られています。楽天も楽天市場を足掛かりに伸びたことは知られており、現在では世界に羽ばたく企業となりました。
Amazon | 世界規模のECモール。商品単位で出品可能で気軽に始められる。日本最大でもあり、集客力はとびぬけている。 |
Yahoo!ショッピング | 出店料と月額利用料が無料となったことで、圧倒的な店舗数となった。コストを抑えやすい構造を持っているため、オプションの使い方がカギとなる。 |
楽天市場 | Amazonに次ぐ利用者数を誇るECモール。サポート体制が手厚いといわれてきた半面、システムの変更が入ると大きな問題になりやすい。出展料も発生することから、規模がある程度ないと赤字になる。 |
ECモール型のメリット
規模と集客
ECモール型は、どれを見てもわかるように、非常に大きな規模を持っています。この規模は集客量を表しており、ECサイトを構築する場合の問題である集客までの時間を短縮できるメリットがあるのです。
月額利用者の数は数千万単位であり、これだけの集客をするのは、一般的なサイト構造では事実上不可能です。集客の負担が軽減できることが大きなメリットとなるのなら、ECモールは非常に強い力を発揮します。
信頼性
これだけの人を集めることができる以上、ECモールとしての信頼性の高さも利用できます。よくあるのはAmazonで購入しているから安心だという点が挙げられるでしょう。名前も知らないECサイトで商品を購入するのは、支払いの問題から見てもリスクを背負います。ECモール型では、自分たちが信頼を獲得しなくてもECモールの方で獲得しているメリットがあるのです。
初心者でも簡単
ECモール型は、多くの出店者を集めて初めて効果を発揮します。そのため、初心者でも簡単に始められる仕組み作りが欠かせません。独自のプラットフォームも用意されており、ドメインを含め簡単にできるように作られてきました。情報の分析も容易にできるツールがそろっているので、専門的な知識はいりません。
ECモール型のデメリット
手数料がかかる
ECモールを利用するためには、必ず手数料が発生します。出店料という形もありますし、売上げから手数料を引かれるロイヤリティの形もあるほか、アフィリエイトの料金まで発生するケースも少なくありません。
ECサイトはこうした手数料で運営されています。そのため多かれ少なかれ支払う必要が出てくるため、始めから計算して運営しなければいけません。集客にかかる費用や手間とトレードオフできるかがカギになるでしょう。
とにかく起こる価格戦争
ECモールには、とても多くの出店者がいます。それだけ競争相手が周りにいる状態です。これが集客の手助けになるケースもありますが、価格戦争が起こる可能性も考慮しなければいけません。利益率が低下した分、販売量を確保できるかがポイントです。
ブランディング
ショップの数が多いことから、どうしてもブランディングができません。個々のカラーが出ないのは、Amazonなどを見てもわかるでしょう。検索できるシステムはあってもそれ以上ではありません。
同じように顧客情報も得られないのがECモール型の基本です。こうした情報はECモール側に集積されており、ショップには集められないのは、独立を防ぐECモール側の自衛手段ともいえるでしょう。
自分たちで構築する自社ECサイト
ECモール型と比較し、個人のネットショップを作るのが自社ECサイトです。いろいろな方法がありますが、大きな違いは独自ドメインの取得にあります。
以前はECサイトを立ち上げるだけでも相当な時間と技術が必要でした。現在は、パッケージ販売のほか、ECサイト用のサービスがいろいろと出てきており、誰でも簡単にできるようになってきています。
フルスクラッチ
プラモデルの用語としても出てくるフルスクラッチとは、ECサイトをすべて作り上げる方法です。びっくりするほどのコストがかかりますが、独自のシステムやECサイトをを作れるので大きな差別化が可能です。
パッケージ
ECサイトができるように、さまざまなソフトをパッケージにして販売する方法です。コストはフルスクラッチよりもかからず構築できるメリットがあります。
オープンソース
インターネット上に公開されているソフトを利用して構築する方法です。パッケージほど完成されておらず、自社でカスタマイズしないとセキュリティに問題が出てくる可能性もあります。技術力があれば、フルスクラッチにも負けないECサイトができる方法です。
APS
APSはとても手軽にECサイトを構築できる方法で、自社サイトも低予算で立ち上げ可能です。無料と有料があり、カスタマイズにも差が出てきました。テンプレートが利用できるので、とても簡単にできる代わりに、差別化やブランディングなどが難しい問題を抱えます。
自社サイトのメリット
利益率の高さ
自社サイトの場合、手数料などのコストが発生しません。APSの場合には利用料などもありますが、それでもイニシャルコストなどを工面できれば、その後の利益率の高さはECモール型と比べ物にならないのです。値下げ合戦に発展しにくいところも利益率に影響します。
ブランディングしやすい
自社のブランディングはECサイトにおいて重要な意味を持ちます。自社サイトであれば、ECモール側に吸い取られることも埋もれることもありません。リピーターに対するアピールもしやすく、ブランドとして確立しやすくなります。
自社サイトのデメリット
とにかくお金がかかる
自社サイトを構築するのは簡単ではありません。とにかくイニシャルコストがかかりやすく、それだけの技術と知識は必要です。その分、ランニングコストは掛からなくなります。
ASPを利用すればイニシャルコストやランニングコストも軽くできますが、利益率が下がる可能性もあります。専門の技術者を置かなければいけないなど、手数料などがない分、見えないところでお金がかかるのが問題です。
時間がかかる
ECモール型は、非常に強力なバックボーンがあります。自社サイトは、これを自分でやらなければいけません。時間もかかるだけではなく、莫大な費用投下が必要なケースまで考えられます。
集客が難しい
お客を集められないと、いつまでたっても売上げが発生しません。無数にあるECサイトの中から選んでもらうだけの集客力が必要ですが、専門的な知識も必要ですし、時間も必要です。SEOなどの問題もあり、サテライトサイトなども必要で、SNSの運営なども考えていかなければいけません。それもすぐに効果は出ないため、イニシャルコストの回収も時間がかかります。
ECモール型と自社サイトのどちらがいいか
ある程度のブランディングができており、ITに関する知識、Webマーケティングの理解があるなら自社サイトがいいでしょう。イニシャルコストも手法を考えれば、かなり抑えられるからです。展開次第では無料ASPを使って抑える方法もありますし、WordPressのような形で作り上げていけば、かなり抑えられるでしょう。
全く知識がなく、初めてECサイトに触れるなら、ECモール型の方が負担がありません。手数料も固定費を抑え、変動費に傾けられるなら、売上げと連動するため赤字になりにくくなります。
大事なことは、現状を把握し、なにを目指すのかを客観的に判断することです。要件定義を書き出し、本当に必要なレベルは何か、自分たちの技術レベルも加味して考えていくといいでしょう。
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